訪問歯科のメリットとケアプラン
高齢者や病気などで虫歯があっても歯医者さんに通えない場合に便利なのが訪問歯科です。歯医者さんや歯科衛生士が自宅まできてくれて、ケアをしてくれるものです。最近は、この訪問歯科を導入する歯医者さんも増えてきています。
訪問歯科を利用するメリットは、歯科医院まで足を運ばなくても良いということはもちろんのこと、実生活に合わせてより細やかなケアが可能になることです。たとえば入れ歯を作ったとしましょう。実際にきちんと入れ歯を使って食事をすることができるのかを、歯医者さんが直接利用者の食生活のシーンを見ることでしっかり把握することができるわけです。それにより、一層きめ細かな調整ができるようになります。また、通院する場合と同様に、患者さん一人ひとりにあった適切なケアプランを立てていくことも大切です。虫歯の治療だけでなく、虫歯や歯周病などにならないための予防のためのケアプランを立て、定期的に訪問してもらいながら、そのプランにそったケアを実践していきます。
訪問歯科を申し込むときの流れ
もしも、身体が不自由である場合に歯医者への通院が難しくなってきたときや自宅に来てくれる歯科医師を探している場合において訪問歯科を申し込みたいときは、まずは病院や訪問歯科を行っているクリニックに問い合わせをするようにします。問い合わせる内容は、訪問が可能なエリアかどうかなどです。もしも訪問できる場合には、住所や電話番号などといった個人情報を正直に伝えたうえで、カウンセリングの日時を決めるようにしましょう。
訪問診療の当日には、歯科医師・歯科衛生士が患者さんの自宅や入居している施設へ訪問する形となります。保険証を提示し、その確認が済んでからカウンセリングを開始するのが流れです。訪問歯科を利用するにあたって、もしも患者自身での発話が難しい場合には、家族や介護者などからヒアリングを行うこともあります。カウンセリングのみであれば30分程度で終わりますので、そこまで時間はかかりません。ただ、患者となる人の口腔内の状態を確認することは必須です。
患者によっては食事などの相談が出ることが多く、それから治療とは別に歯科衛生士による口腔ケアが行われる場合もあるなどカウンセリングから治療後のメンテナンスまで充分に整った治療を受けられます。